マンション等で火災が起こったり水害などで建物を離れなければならなくなった場合、車いすの方はこれまで避難器具を使用することができませんでした。このUDエスケープWithなら単独でも車いすに乗ったまま垂直避難することができ、エレベーターが使えない状況でもスムーズな避難ができます。また、車いす利用者に限らず介助を必要とする高齢者や子ども、怪我している方とともに階下へ下りることもできます。
本製品はエレベーターではありませんのでご注意ください
UDエスケープWithは避難することを目的に開発したものです。上階から下階へ降下する為のものであり、ホームエレベーターのように人や荷物を乗せて上昇するものではありません。
大阪府堺市のクリニックに設置した「UDエスケープWith」が、車椅子利用者の単独避難や停電時における利用を可能とした降下型避難機器の開発を行い消防防災技術の高度化の推進に寄与した功績として「令和5年度優良消防用設備等表彰」を受賞しました。
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車いすの前輪を使用し、2つのロックを同時に押して上蓋を開きます。
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車いすに乗ったまま停止線まで進み、車輪をロックします。
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左右どちらかのレバーを握るとロック解除され、降下を開始します。
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階下に着いたら車輪のロックを解除し、後進して本体から降ります。
タイプ | 適応階高h | 価格/台 |
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3.0mタイプ | 2,750≦h≦3,000 | 7,214,000円 |
3.5mタイプ | 3,000≦h≦3,500 | 7,361,000円 |
4.0mタイプ | 3,500≦h≦4,000 | 7,361,000円 |
4.5mタイプ | 4,000≦h≦4,500 | 7,508,000円 |
5.0mタイプ | 4,500≦h≦5,000 | 7,508,000円 |
5.5mタイプ | 5,000≦h≦5,500 | 7,665,000円 |
6.0mタイプ | 5,500≦h≦6,000 | 7,665,000円 |
UDエスケープWithは2022年10月、日本消防検定協会から降下型避難機器(UDW)の特定機器評価を取得し、評価基準に適合していると認められています。(特評第282号・283号)
また消防法施工規則第26条に規定する避難のための器具に該当するものとして取り扱っても差し支えないとの通知(消防予第108号 令和6年3月1日)が総務省消防庁予防課より発行されております。なお、消防法施行令第32条の「基準の特例」での設置を消防署より指導される場合もありますので、設置に当たっては所轄の消防署にご相談ください。
屋内設置で下がり壁を設置する場合、空気が流通するよう、フレーム端から20mm以上のクリアランスを確保してください。
詳細は営業担当者までお問い合わせください。
UDエスケープWithは大型の降下型避難機器です。屋外バルコニーの設置が難しい場合は、アトリウム内やペデストリアンデッキ等に設置できます。新築設計の段階で専用バルコニー等への設置もご検討いただけます。
車いす対応型階段室併設の例
車いす対応バルコニーの例