改修用避難はしご
はしご:日本消防検定協会検定品
収納ケース:全国避難設備工業会認証品
平成4年以前の避難ハッチは、鉄製の収納ケースが主流でした。そのため定期的な点検を受けていてもメンテナンスが不十分な場合、ケースが錆びて腐食し蓋に穴が開くなど使用に耐えない状態になるケースがありました。
現在の避難ハッチは耐腐食性に優れたステンレス製であることが、消防法施行規定により定められており、年に2回の点検義務がありますが、任意設置の場合などは点検義務が無く、こういった腐食状態が見逃されがちになっています。
腐食の進んだ古い鉄製の避難ハッチをそのまま使用することは大変危険です。万が一の災害時に使用できない可能性も高いので、速やかにステンレス製の避難ハッチに交換することをおすすめします。
RPCⅢ
他社製品取り替え用
RNCⅢ
当社NTタイプ取り替え用
RFCⅢ
当社FT・FTSタイプ取り替え用
上蓋を少し持ち上げ、チャイルドロックを手前に引きはずします。
上蓋を90°まで開けます。(上蓋はロックされます。)
下の階に人がいないことを確認し、プッシュレバーを足で押して、はしごを伸ばします。
はしごが伸びきったことを確認し、落ち着いて降りてください。
プッシュレバーを水平に戻します。
ハンドルを軸に差し込んで時計回りに回します。はしごが完全に収納されるまで回します。
サポートバーを手前に引きながら蓋を閉めてください。
収納ケースのステンレス材に、酸を含む腐食性の強いタイルや石材用の洗浄用薬剤が付着すると錆の発生原因となります。これらの薬剤を使用する場合は、必ず収納ケースに養生を行い洗浄用薬剤が付着しないよう注意してください。もし付着してしまった場合は、すみやかに洗浄してください。
はしご本体/熱間圧延鋼板 溶融亜鉛めっき+三価クロメート
収納ケース/ステンレスSUS304 2B仕上
型番 | はしご本体 | 収納ケース | ||
---|---|---|---|---|
段数 | 適応階高h | 型式番号 | 認証番号 | |
RPCⅢ-107 | 7段 | 2,560≦h≦2,900 | は第24〜1号 |
上蓋エンボスあり:カh-01-01 上蓋エンボスなし:カh-01 |
RPCⅢ-108 | 8段 | 2,900≦h≦3,240 | ||
RPCⅢ-109 | 9段 | 3,240≦h≦3,580 | ||
RPCⅢ-110 | 10段 | 3,580≦h≦3,920 | ||
RPCⅢ-111 | 11段 | 3,920≦h≦4,270 | ||
RPCⅢ-112 | 12段 | 4,270≦h≦4,610 |
型番 | はしご本体 | 収納ケース | 既存避難はしご | ||||||
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段数 | 適応階高h | 型式番号 | 外形寸法 L1×W1 |
開口寸法 L2×W2 |
H寸法 | 認証番号 | 製品名 | はしご型式番号 | |
RNCⅢ-106 | 6段 | 2,220≦h≦2,560 | は第24〜1号 |
720 × 720 |
552 × 552 |
195 | カh-25 |
NT-106 | は第52~1号 は第52~1~1号 |
RNCⅢ-107 | 7段 | 2,560≦h≦2,900 |
800 × 720 |
632 × 552 |
210 | NT-107 | は第52~3号 は第52~3~1号 |
||
RNCⅢ-108 | 8段 | 2,900≦h≦3,240 | NT-108 | ||||||
RNCⅢ-109 | 9段 | 3,240≦h≦3,580 |
880 × 720 |
712 × 552 |
225 | NT-109 | は第53~2号 は第53~2~1号 |
||
RNCⅢ-110 | 10段 | 3,580≦h≦3,920 | NT-110 | ||||||
RNCⅢ-111 | 11段 | 3,920≦h≦4,270 |
940 |
772 |
240 | NT-111 | は第53~3号 は第53~3~1号 は第53~3~2号 |
||
RNCⅢ-112 | 12段 | 4,270≦h≦4,610 | NT-112 | ||||||
RFCⅢ-106 | 6段 | 2,220≦h≦2,560 |
720 |
572 |
197 | FT・FTS-106 | は第62~1号 | ||
RFCⅢ-107 | 7段 | 2,560≦h≦2,900 | FT・FTS-107 | は第62~2号 | |||||
RFCⅢ-108 | 8段 | 2,900≦h≦3,240 |
790 × 680 |
642 × 540 |
FT・FTS-108 | は第62~3号 | |||
RFCⅢ-109 | 9段 | 3,240≦h≦3,580 |
866.5 |
718.5 |
227 | FT・FTS-109 | は第62~4号 | ||
RFCⅢ-110 | 10段 | 3,580≦h≦3,920 | FT・FTS-110 | ||||||
RFCⅢ-111 | 11段 | 3,920≦h≦4,270 |
936.5 |
788.5 |
242 | FT・FTS-111 | は第62~6号 | ||
RFCⅢ-112 | 12段 | 4,270≦h≦4,610 | FT・FTS-112 |
台風や季節風などの強風によって、避難ハッチの上蓋が自然に開いてしまうことを防ぐためのラッチです。上蓋を開ける力をラッチに加えるだけで簡単に開くので、避難時の上蓋開放の妨げになりません。
上蓋が開いた時にベルが鳴るため、避難ハッチの使用を周囲に知らせることができます。また防犯効果もあります。
ケースおよび上下蓋に、耐候性、耐汚染性に優れた特殊なクリア塗装を施します。沿岸部や工場地帯などの過酷な環境に最適です。
避難はしごの設置工事に際しては、地域により消防設備士による届け出が必要な場合がありますので、必ず事前に所轄消防署に確認をお願いします。また工事完成後は設置届け、消防検査が必要になります。
事前に改修する避難ハッチの寸法を計測し、周囲に支障となるものがないか調査します。実測の際は室内を通ってベランダに出る必要があることから、居住者が在宅である必要があります。また、ハッチを開けることがあり、階下の居住者にも事前に作業内容を伝えておく必要があります。
計測した寸法をもとに、既設避難ハッチに合わせた新しいハッチを製作します。ハッチの製作には、通常2週間程度必要になりますので、お急ぎの場合は別途ご相談ください。ベランダの水勾配も計測しており、ジャストフィットした製品となります。
改修工事を行う日程を居住者の在宅日時に合わせ調整します。工事の際は階下に埃や撤去くずなどが落ちることがありますので、階下の居住者にも事前に日程を伝える必要があります。
階下に撤去くずが飛散しないように、シート養生を行います。その後、上蓋や下蓋、はしご本体、付属部品などを撤去します。残された枠に突起部分や不要部品が付いている場合は、ディスクサンダー等で削り取ります。
既設ハッチの枠はそのまま残るので、腐食防止のための錆止め塗装を行います。
錆止め塗装乾燥後、ステンレス製のハッチと、ワンタッチで展張する最新式の避難はしごを取付け、枠の外周隙間をシーリング材で埋めて防水処理をします。
はしごの展張、収納の動作確認を行い、後片付けおよび周囲の清掃をして、すべての作業が完了します。