構造が簡単なすべり摩擦方式を採用しており、複雑な機構がありません。さらに、スライド面を下向きにしているためゴミ、ホコリの付着もなく、メンテナンスが簡単です。
免震装置はスラブ面上約70mmまたは110mmと超薄型。その分、配線空間や空調空間を多くとることができます。
ウイスカとは電気亜鉛めっき部品から発生する導電性のヒゲ状結晶で、コンピュータに悪影響を及ぼすと言われています。免震床システムはウイスカを発生させる電気亜鉛めっき部品を使用していません。
スチール製充填パネル(CSパネル)を使用
重量機器のボルト固定が可能です
アルミダイキャスト製パネル(CDパネル)を使用
軽量のため、免震化リニューアルに最適です
CSパネルおよびCDパネルの詳細はこちらよりご覧ください。
地震により摩擦以上の水平力が加わると、支承部とスライドパネル間にすべりが生じます。これにより床応答か速度を低減させると共に、すべり摩擦により地震エネルギーを減衰します。コイルバネの作用により支承部はスライドパネルの中央付近に復帰します。
免震床と固定床との間のボーダーパネルがスライドすることにより地震時の免震床の動きを吸収します。復元機構であるコイルバネの設置方式には、「コイルバネビーム 下配置方式」と「コイルバネ周辺部配置方式」の2種類があり、免震床の広さや平面形状等の設計条件により選択します。
三次元大型振動台による実大試験を行い、有効な免震性能を発揮することが確認できました。
免震方向 | 水平2次元 |
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免震床高さ | 300~750mm |
積載重量※1 | 600kg/m²以下 |
免震性能※2 | 設定入力加速度※3に対して免震床上の応答加速度目標200gal以下 |
相対変位量 | ±200mm以下※4 |
免震床重量 | CS×FI-NR:約80kg/m2(二重床含む、免震床高さ=600mmの場合) CD×FI-NR:約63kg/m2(二重床含む、免震床高さ=600mmの場合) |
固定部床高さ H(mm) | 300 | 350 | 400 | 450 | 500 | 550 | 600 | 650 | 700 | 750 |
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免震床高さ H1(mm) | 315 | 365 | 415 | 465 | 515 | 565 | 615 | 665 | 715 | 765 |
配線空間 h2(mm) コイルバネビーム下配置方式の場合 |
161 | 211 | 261 | 311 | 361 | 411 | 461 | 511 | 561 | 611 |
配線空間 h3(mm) コイルバネ周辺部配置方式の場合 |
201 | 251 | 301 | 351 | 401 | 451 | 501 | 551 | 601 | 651 |
固定部床高さ H(mm) | 300 | 400 | 500 | 600 |
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免震床高さ H1(mm) | 315 | 415 | 515 | 615 |
配線空間 h2(mm) コイルバネビーム下配置方式の場合 |
135 | 235 | 335 | 435 |
配線空間 h3(mm) コイルバネ周辺部配置方式の場合 |
135 | 235 | 335 | 435 |
緩衝部のケーブル余長処理として使用します。
ケーブルガイド
CS×FI-NRのみ
ケーブルストッカー