ナカの目のつけどころ

手すりにバイオマス原材料を配合

ナカ工業は、植物由来の材料を使用した樹脂手すりを製造し、2022年8月にバイオマスマークを取得しました。この取り組みは建築材料の手すりとして初めての試みです。

バイオマスマークとは、日本有機資源協会が発行する「生物由来の資源(バイオマス)を利用し、品質および安全性が関連する法規、基準、規格等に適合している環境商品」の目印です。

バイオマス材を使用した手すり
バイオマスマーク
  • 建築材料の樹脂手すりとして初めてバイオマス原材料を配合(笠木部分)

  • 日本有機資源協会発行のバイオマスマークを取得

  • バイオマス原材料の使用で温室効果ガス削減に向けたカーボンニュートラルの実現に貢献

  • 2022年8月 当社調べ

バイオマスマーク認定証

プラスチックの資源循環が求められている

海洋プラスチックごみ問題や気候変動問題などは世界的な課題です。地球環境を守り、持続可能な社会にしていくためにプラスチックの資源循環を一層促進する重要性が高まっています。

国内では製品の設計からプラスチック廃棄物の処理までに関わるプラスチック資源循環等の取組(3R+Renewable)の促進を目的として、2022年4月「プラスチック資源循環促進法」が施行されました。廃棄物の発生抑制と適正な循環利用・処分によって天然資源の消費を減らし、環境への負荷ができる限り低減された社会にしていかなければなりません。

3R+Renewableとは

政府が2019年5月に策定した「プラスチック資源循環戦略」の中で掲げられた基本原則。
ごみの発生を減らす(Reduce)・繰り返し使う(Reuse)・資源として再利用する(Recycle)の3Rに加え、Renewableとして再生可能な資源に置き換えることが求められています。

プラスチック資源循環戦略

プラスチック製品の設計・製造段階においては、「リデュース」「解体のしやすさ」「素材代替」を行うことで環境に配慮した製品への転換が求められています。ナカ工業にはプラスチック(樹脂)を使用した製品も多くあり、メーカーとして環境にやさしいものづくりを目指し、次世代に繋げていかなければならないと考えました。

カーボンニュートラルの実現に貢献

カーボンニュートラル

バイオマス原材料は、原料となる植物が生育時の光合成時にもともと空気中にあった二酸化炭素(CO2)を吸収するため、焼却しCO2が発生しても、それはもともと空気中にあったものが戻っただけで、CO2の量は増えていないとみなします。つまりCO2排出量の計算では、バイオマス成分は廃棄時(燃焼時)のCO2排出量はゼロとなるのです。

この考え方をカーボンニュートラルといいます。カーボンニュートラルは温室効果ガスの削減に向けて世界で取り組みが行われています。

ナカ工業は持続可能な社会を目指しています

建築材料は何十年にも渡り建物とともに使い続けられます。
今そして未来の環境のため、サステナブルな社会の実現に向けて、建築材料メーカーとしてできること。

まずは持続可能な環境にやさしい再生可能な有機資源を用いたバイオマス材使用率の向上や他製品・部品への展開を今後さらに進めていきます。